住 職 日 記
平成16年 12月分

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■2004/12/31(金) ありかとうございました
朝起きてびっくりしました。まだ薄暗い時刻。外を見ると何だか白い・・・えっ??雪??
あたり一面白銀の世界。おまけにまだ降り続いています。大晦日に雪景色とは珍しいことです。昼ごろにはやむかな??との予想は大きくはずれ夕方近くまで降り続けました。気温も低かったので境内は真っ白・・・アルバイトのお坊さんは雪かきです。10年近くアルバイトに来ていただいているお坊さん曰く。
「こんなお正月は初めてです」
お正月のお飾りの準備ができたのが夕方3時頃。それから私も加わって雪かきをしました。私も住職になって21年になりますが、大晦日に雪かきをしたのは初めてです。

本日は除夜の鐘。こんな雪のなか何人の人が来ていただけるのでしょうか??雪の中の大晦日。初めての経験ですが、往く年を反省し新しい年への希望を込め、心を込めて撞きたいと思います。
災害の多い年でしたが、災難転じて福来るという言葉を信じて頑張っていきましょう。今年一年ありがとうございました。そして来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

■2004/12/30(木) 紀宮さまのご婚約を心からお祝い申し上げます
天皇、皇后両陛下の長女、紀宮さまと東京都職員、黒田慶樹さんの婚約が正式に内定したことが報じられました。最近暗いニュースばかりであったので、国民にとって明るい話題でホッとした人なりました。幾度かご婚約の発表を延期されることもあり、いつ発表されるのだろうと心配しましたが安心いたしました。

かたや奈良市少女誘拐殺人事件の犯人が捕まったとのニュースが流れました。この日記で「もしかしたら犯人は女性かも??」と書きましたが予感ははずれて男性でした。いずれにしても逮捕されて良かったです。
犯人は過去に数度同じような犯行を重ねている人間ということです。同じ犯罪を繰り返す人間に対してどうにかならないのでしょうか。日本の法律は・・・

今年も残すところあと一日となりました。何とか新年を迎えられそうです。あと一日。頑張るぞ!

■2004/12/29(水) 何とかお正月を迎えられそうです
朝起きると冷たい雨・・・ひょっとすると雪に変わるかも?? と思っていると案の定、雪混じりの雨に変わりました。鷲林寺では初雪ですね。
役僧さんの体調も日にち薬で回復してきているようです。きょうもお医者さんに行って点滴を受けてきましたが、昨日とは違って顔色もよくなったように思います。それでも無理をしてぶりかえしては何もなりません。大事をとって中の仕事をしてもらいました。
毎年のことですが、お正月の準備を早い目からしなくてはならないと思いつつ、なかなかできるものでもなく・・・いつもギリギリになってしまいます。特に今年は時間の経つのが早く感じたし、色々と予期せぬ出来事が起こり、計画通りにいきませんでした。絶体絶命!今年は間に合わない・・・と真剣に思いました。しかし、本日の頑張りで何とか追いついてきたように思います。明日からアルバイトのお坊さんも来てくれることだし、今年も何とかお正月を迎えられそうです。

31日の大晦日には「除夜の鐘」を撞きます。除夜の鐘は108回と決まっているのですが、鷲林寺では毎年300回以上撞きます。参拝していただき、鐘撞きに並んでいただいた方は全員撞いていただくからです。ご遠方よりはるばる来ていただいて、寒いところを並んでいただくのですから108回という数にとらわれることよりも、ひとり一回撞いていただく方が意味あることと考えたのです。108回まで撞くと次を109回目とは数えずに2周目の一回目と数えます。毎年3周ちょっと数えます。夜空に響く鐘の音・かがり火のぬくもり・ほんのり香る祝い酒。情緒あふれる山寺の除夜の鐘もいいものですよ。
31日は午後11時30分より撞きはじめます。私は一発目を撞きお堂に入ります。鐘のおもりは村の若い衆がしてくれます。お堂では初祈祷がはじまります。同時に初護摩も焚かれて、いよいよお正月。大晦日から初詣へと展開していきます。

今年は31日はお天気が悪くなるとの予報です。この頃の天気予報はよく当たりますが、今回だけははずれてほしいな。お願い!!

スマトラ沖地震による被害は広がるばかり。被災各国の合計死者数は約6万8000人となり、7万人に迫っているということです。大変なことになってしまいました。海上自衛隊や国際緊急援助隊の医療チームをはじめとして、すばやい対応を指示された今回の政府の動きは評価されるのではないかと思います。現地では大変なことだと思いますが、けがのないように頑張っていただきたいとご祈念申し上げます。

■2004/12/28(火) 計画通りにいきません
私は体調がもどったのですが役僧さんの調子が悪いです。きょうお医者さんに行きました。点滴を受けて薬をもらってきました。顔色も悪いし、体調も悪そうだったので早退してもらいました。お正月の準備を一人でしました。なかなか計画通りにはいきません・・・

スマトラ沖地震による被害の数字は日増しに増え続けるばかりです。気の毒なことだと思います。心からお悔やみ申し上げます。 合 掌

■2004/12/27(月) 大地震そして大津波
10カ国にまたがって大きな被害を巻き起こしたスマトラ島沖地震による津波の被害者の数は時間が経つにつれて増え続けています。テレビで映像を見ましたが自然の脅威は恐ろしいものです。被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げますとともに、犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。
大きな被害にあわれた国のひとつにスリランカがありますが、この国は私にとって特別な思いのある国です。平成5年に鷲林寺に永年の夢であった多宝塔が建立され、その塔内におさめる仏舎利をスリランカのお寺から譲ってもらいました。多宝塔落慶の前に師匠である高野山三宝院ご住職とともにスリランカまで行き仏舎利を頂いてまいりました。その折、なかなか来れないところだからということで、スリランカの島全域をバスで移動、10日間ほどかけて観光しました。スリランカの最南端のヤーラというところで一泊しました。インド洋が眼の前に広がりそれはそれは広大な素晴らしい景色でした。ヤーラの海岸で遊びましたが、その波にさらわれかけたことを思い出します。普段でもインド洋の波は大きく、日本の波に比べるときつく感じたのです。
あの海岸・そして滞在したあのホテルも津波で流されてしまったのかもしれません。特に、思い出深い場所がこのような被害にあうということは、胸が痛みます。未だに行方不明の方々も大勢いらっしゃるとのこと。皆さまの無事を心からお祈り申し上げます。

本日も年末年始の準備で大忙しでした。残りあとわずかです。頑張りましょう!

■2004/12/26(日) 風邪か??
朝からおなかの具合が悪く、体がだるい・・・風邪気味なのかな?? 一日寝れば回復するとは思いましたがこの季節、やらなければならないことが山積みです。本日中にやってしまわないと明日以降にしわよせがきます。頑張って起きなければ・・・と鞭を打って布団から出ました。少し寒気もするし、完璧に風邪だな・・・
そうこうしているうちに役僧さんから連絡が入りました。熱が38度以上あって本日は休ませてください・・・ガクッ・・・
役僧さんが休みならば、またまた計画変更しなければなりません。おなかはグルグルいうし、ポーッとしているし・・・なんとか頑張って一日を乗り切りました。夕方になると気分も少しよくなってきました。明日以降ラストスパートをかけて頑張らなければ!!

夜に会合がありました。こんな調子なので休みたかったのですが、どうしても出席しなければならない場所であったので出かけました。あ〜つらい・・・早めに切り上げ午後9時に帰ってきました。明日は体調が戻っていますように・・・合掌

ドンキホーテでまたもや放火。またインドネシア・スマトラ島北端の西方沖でマグニチュード8.9の強い地震が発生したとのこと。最大10メートルの津波がスリランカ、インド、タイ、マレーシアなどのインド洋沿岸の各国を襲ったとのこと。死者は7000人強とのニュースが流れました。年末というのに大変なことです。心からお悔やみ申し上げます。   

■2004/12/25(土) お正月への追い込み
朝から信者さんが来られました。毎年のことですが、お寺の境内の清掃をご奉仕していただきます。ありがたいことです。
私は、年末年始の準備で大忙しです。計画をたてて行動しているつもりですが、こんなときに限って色々な用事がかさなったり急なお客さんがあったり・・・きょうもたくさんのお客さんがあって、思っていたことの半分もできませんでした。
あと一週間弱・・・無事に新年を迎えることができるのでしょうか??? 焦らずに頑張っていきましょう!

■2004/12/24(金) トラピスト修道院からのクリスマスプレゼント
メリークリスマス。子供たちはサンタクロースからのプレゼントは届きましたか?? そして恋人たちにとって最高の一日となりますように。また、恋が愛に発展しますようにお祈りいたします。
先日ある方から聞いたお話です。恋よりも愛の方が良いとのこと。なぜかというと、「愛」という漢字は「心」が真ん中にあります。よって「真ん中に心」で「真心」に通じます。「恋」という漢字は「心」が下にあります。よって「下に心」で「下心」に通じるそうです。ちょっとした漢字遊びであると思いますが「愛」を込めて人に接したいものですね。
鷲林寺の下にトラピスト修道院があります。こちらでは数十名の修道女さんが自給自足で生活されています。毎年のことなのですが、修道女さんたちが作られた野菜をお供えしてくださるのです。修道院すなわちキリスト教。キリスト教と仏教はあわないと思われている方があるかもしれませんが、トラピスト修道院さんと鷲林寺は結構仲が良いのですよ。今年もシスターがたくさんの野菜を持って来て下さいました。クリスマスプレゼントですね。ありがとうございました。
仏教でもキリスト教でも教義は少々違うのかもしれませんが、目指すところは同じであると思います。キリスト教は「愛」の宗教だし、仏教はそれを「慈悲」と説きます。ようするにすべての人々が幸せであるように祈念するところにあると思います。同じ人間同士です。仲良くして当たり前ですよね。

本日は一日境内の掃除をしました。何せ山の中のお寺ですから掃除をするとなったら大変です。ここからここまで掃除をしたらいいというものでもなく、山の中を掃除しているようなものですからきりがありません。それでも綺麗になりました。気持ちがいいですね。
今年も残すところあとわずかです。皆さん、お疲れがでませんようにお互いに頑張りましょうね。

■2004/12/23(木) 合成写真ではありません
天皇誕生日にて祝日。早朝より団体さんがお参りに来られました。この団体さんはかなり以前から来られる方々で、たくさんのお供え物を本堂などにされて拝まれます。鷲林寺だけではなく、関西圏の色々な神社仏閣を回っておられるようです。今年一年の感謝を込めてということでのお参りでした。皆さんに仏さまのお加護がありますように。

役僧さんの友人の中に超有名人がいます。今年はオリンピックの年でしたが、男子バレーボールで大活躍した甲斐祐之さん。その甲斐さんと役僧さんは友達なのです。きょうは甲斐さんの所属する「堺ブレイザーズ」のVリーグ公式試合にご招待していただき出かけました。檀務の関係で試合開始時刻に間に合いませんでしたが、試合の後半戦を見ることができました。バレーボールの試合を見るのは生まれて初めてのこと。しかし、プロの技をしかと見せていただき感動しました。相手は「サントリー・サンバーズ」で3-2で「堺ブレイザーズ」の勝利でした。
試合終了後、帰宅されるところを待ち受けて甲斐さんと出会いました。役僧さんから紹介してもらい、サイン・握手をしてもらい、おまれにしっかりと写真を一緒に撮ってもらいました。テレビではそんなに大きく写っていませんが、実際に会ってみるとすごく大きい〜・・・そして、何といっても礼儀正しいところに魅力を感じました。写真はこちらから
はっきりいってバレーボールにはあまり興味はなかったのですが、きょうで大ファンになってしまいました。また機会を見て、観に来てくださいねと言っていただきました。

■2004/12/22(水) 兵庫青年教師会忘年会
夕方より兵庫青年教師会の忘年会が神戸・三宮でありました。兵庫青年教師会とは高野山真言宗兵庫支所下の寺院の住職・副住職の中で満45歳までの若手の僧侶で組織する会です。私もギリギリ会員です。といっても来年2月で満45歳になりますから卒業ですが・・・
今年も3回ほど忘年会に行きましたが、本日の忘年会が一番やりきりました。集まってくるメンバーが若い人ばかりなので、どうしても盛り上がります。一年間を振り返って、ワイワイと騒ぎました。若手のお坊さんが大勢集まったら結構怪しい雰囲気になります。お店には何組かの団体が入っていましたが、ツルツル頭の若い人が30人ほどいて騒いでいるわけですから、どっちだろう??と思っておられたのではないでしょうか・・・ごめんなさいね。
きょうは気のあう友達が大勢来ていたので、久しぶりに三宮の町を徘徊しました。いつもは一次会のみで帰宅するのですが、飲み屋さんを2件ほどはしごしました。1年ぶりですね。飲み屋さんに行ったのは・・・
三宮の夜を久しぶりに歩きました。この季節ということもあるのでしょうが結構にぎやかでした。震災から10年。お客さんの足も遠のいていましたが、ようやく街に活気が戻ってきたようです。景気は盛り場から回復するとは誰かが言っておられた言葉ですが、来年は景気が回復して皆が笑って暮らせるように祈ります。お疲れ様でした。

■2004/12/21(火) 今年最後の例祭日
今年最後の例祭日。昨日より遠方からお手伝いに来て頂いているお坊さん、ご苦労さまです。
多くもなく少なくもなく、いつもと同じ顔ぶれの信者さん方が参拝されました。護摩を焚き、一心にご祈願させていただきました。今年は災害の多い年でしたが、来年は本当によい年であるように祈らせていただきました。
今年一年を振り返り、色々なことを思い出します。楽しかったことや苦しかったことなど・・・今年に限らず、今までを振り返ると色々なことがありました。そんな中で特に印象に残っていることは、楽しかったことよりもむしろ苦しかったことや悲しかったことの方が多いように思います。それも、マイナスの思い出というよりもプラスの思い出として心に残っています。
苦しみや悲しみを経験した人は、他人の苦しみや悲しみがわかる人間に成長すると言われています。他人の苦しみや悲しみがわかる人間はすべてのことに感謝できる人間です。当たり前のことに感謝できる人間です。当たり前のこととは、たとえば二本の足で歩けること。箸を使って食事ができること。他人とお話ができること。朝、目が覚めて一日が始まること・・・できて当然と思っている日常生活。この当たり前が尊いことだと思います。当たり前の生活が送れること。いや、送らせていただけることに感謝できる人間になりたいなぁと思います。
またこの一年を振り返り、頑張れなかった自分に対しては反省をし、頑張った自分には少しほめてあげようと思います。一年間ご苦労さま。そして、新しい年もお願いします。皆さんも、一年間お疲れさまでした。そして、新しい年が素晴らしい年でありますように。

■2004/12/20(月) ルミナリエに行ってきました
檀務を終えたあと、夕方より神戸にルミナリエを見に行きました。ルミナリエはご承知の通り、阪神淡路大震災以降、神戸の街を元気にさせようという目的から光の祭典として毎年開催されています。おかげさまで、神戸の街並みも元気になりました。ルミナリエも今年限り・・・と言われながらも毎年開催され、大勢の方々に夢と希望を与えられるということは並大抵の努力があってからこそと思います。今年も美しい光の祭典を見ることができて幸せでした。
今年のテーマは「神戸、光の都」でした。作者からのメッセージは、はじめての光は「夢と希望」であり「悲しみ」が混在していた。震災という闇と戦った人々をその光はやさしく包み込んだ。そして月日を重ねるごとにその光は輝きを増し、そして途絶えることはなかった。光は震災の記憶であり、今を確かめる瞬間であり、未来への夢と希望を見つめる輝きである。
震災からまもなく10年が経とうとしています。10年目という節目の年にふさわしいルミナリエであると思います。震災から以降、人々に夢と希望を与え続けてきたルミナリエ。これから未来につながる夢と希望の永遠の光となって、人々の心に輝き続けてほしいと思いました。

■2004/12/19(日) 今年一年は災の年でした
日曜日にて法事などがたくさんあり、夕方までバタバタしていました。今年もあと残すところ10日あまり。毎年感じることですが、師走は忙しい〜〜。何でお正月が来るのだろう・・・なんてね・・・

テレビを見ていると今年の10大ニュースとかいって、今年一年を振り返る番組が多いです。毎年暮れに京都・清水寺の貫主さんが一年を一字で表されますが、今年は「災」でした。災転じて福を招くように・・・と貫主さんがおっしゃっていましたが、本当にそうなればいいのになと心から思います。今年は「災」の字が表す如く、水害・火災など天災・人災に関わらず大変な一年でした。
特に気になるのが「地球温暖化問題」です。確実に南極・北極の氷が溶けている。その影響で海流の経路に変化をもたらし、世界中あちらこちらで異変が起こり始めている。日本国内では、台風の異常発生。12月だというのに25度を超える夏日など。他国ではハリケーン、虫の異常発生などなど・・・今年に観た映画「デイアフタートゥモロー」の現実化にならないように、ひとりひとりの問題として危機感を感じ、対処していかなくてはならないと思います。

環境問題・教育問題・社会問題など色々な諸問題が山積みされてしまった現代。この大きな山をフラットな状態に戻すにはかなりの時間を有することでしょう。しかし、これ以上積み上げると必ず山崩れが起こります。そうなる前に、少しずつでもいいから解決していかなくてはなりません。
来年が本当に「災転じて福が招く」年になるように願ってやみません。 合 掌

■2004/12/18(土) 土砂加持法会
本年度最後の法会がありました。「土砂加持」(どしゃかじ)という法会です。真言宗ではよく行われるもので、特に亡くなられた方への供養として執り行われます。真言宗で尊ばれる「光明真言」をもって土砂を加持すること108遍。「これを亡者の死骸の上や墓の上、塔の上に散じることによって、その亡者は地獄・餓鬼などの世界にあったとしても、この功徳によって光明を得てもろもろの罪を除き、成仏することができる」とお経に説かれています。
何せありがたい法会であるということで、古来から執り行われています。本日は法心寺というお寺で結衆寺院の住職方が出仕され勤めました。約1時間30分。お参りの方々も、普段見ることのできない法会に参拝され、喜んでおられました。

■2004/12/17(金) 時代の変遷
中外日報という宗教新聞があります。来年が阪神淡路大震災から10年目にあたるということで、その特集を組む企画があるそうです。取材をしたいということで、記者の方が来坊されました。当時を振り返って色々とお話させていただきました。あれから10年・・・月日の経つのは遅いようにも感じるし、早いようにも感じます。忘れてはいませんが、今回の取材を通して気持ちを新たにすることができました。

時の移り変わりとは様々です。新しく開店した「ララポート甲子園」に行きました。ここは「阪神パーク」の広大な跡地に建設されたものです。たくさんの店が立ち並び、見事に生まれ変わりました。
「阪神パーク」は子供の頃よく両親に連れてきてもらいました。動物園であり遊園地でもあり、その頃の遊び場としては最高の場所で、ここに連れてきてもらえることが最高の贅沢でした。小学生の頃、写生大会が開催され、ゴリラの絵を描いて「入選」しました。子供の頃の思い出が一杯詰まった「阪神パーク」を思い出しながら「ララポート甲子園」の中を散策しながら歩きました。
「ここらへんにライオンがいたのかな・・・」
複雑な気持ちになりました。
「ララポート甲子園」は活気付いていました。たくさんの人でした。「阪神パーク」時代とは比較できない人です。「ララポート甲子園」に変身してよかったと思います。しかし、ちょっと寂しさがこみあげてきました・・・時代の変遷を痛感した一日でした。あらためて「阪神パーク」にありがとうという言葉を捧げたいと思います。ありがとう・・・

■2004/12/16(木) 奈良市女児誘拐殺人事件の行方
昨日は忘年会で少し飲みすぎたようです。おまけにきょうは役僧さんお休み。ひとりで檀務に励みましたが少々辛いものがありました。きょうもまた友人主催の忘年会がありました。さすがに3日連続の忘年会は疲れました。きょうは一次会のみ参加して早々に帰宅しました。

それにしても、おかしな事件が続きます。特に奈良市の女児誘拐殺人事件は奇妙な展開になっています。事件発生から約一ヶ月経った今、再度犯人から両親にメールが届いたとのこと。それも今度は次女の命を狙うという予告内容であったとのこと。これに対する評論は色々ですが、この家族と何らかの関わりを持った者の犯行である確立は高いと普通は考えるでしょう。顔見知りであったからこそ、女児は何の抵抗もなく車に乗ってしまったと思います。また、一ヶ月経過して世間の目が自分から離れていくことに不満を感じて、再度両親にメールを送って注目を浴びたい。いわゆる「目立ちたがり屋さん」じゃないかとの意見もあります。
基本的に、犯人は男性と決め付けているようですが、女性である可能性も0パーセントではないと思います。これについては勝谷誠彦氏もかつての日記に書かれていました。勝谷氏の見解を紹介すると、まず女児が素直に車に乗り込んだということは、7歳児の心理を考えれば男性よりも女性の方が抵抗なく乗るのではないかということ。車に乗り込む姿を目撃した他の子供は「犯人は男性だった」と言っていますが、これについては変装すれば男性に見えるということ。また歯を抜くという行為について、痛めつけられた女児の姿を写真に撮り両親に見せ付けたいという理由から何らかの行為を取りたかった犯人。その手段としてとった行為が歯を抜くということ。これは、7才くらいの子供は乳歯から永久歯にはえかわる時期であり、簡単に歯を抜くことができることを知っているとなれば、同じ年齢の子供を持ってる母親という可能性があるとうこと。また、水死させたあと衣服をきちんと着替えさせているという点も注目すべきであるということなどをあげておられます。
私も同意見です。犯人は男性であると決め付けておられるようですが、もう一度女性かもしれないという線で捜査する価値があると思います。さらに今回のように必要以上にこの家族に焦点を絞り込み狙っているということ。どうも女性の犯人像が見え隠れするのですが・・・
いずれにしても、このふざけた犯人が一刻も早く捕まることを祈ります。

■2004/12/15(水) 軽四がお寺にきました
役僧さんも鷲林寺に来て八ヶ月になりました。お寺にも慣れてきて頑張ってくれています。今までは私のプライベートの車を使ってお参りに行ってくれていましたが、この度役僧さん専用の車を購入しました。専用の車といっても軽四ですが・・・檀家さんの中に車屋さんがあって、リース落ち1年の程度のよい車があるので如何ですかというお話をいただき、お世話になりました。末永く大切に使いたいと思います。(役僧さん談)

本日も忘年会。といっても役僧さんと・・・この八ヶ月間頑張ってくれたので、きょうはご馳走を奮発しました。これからも末永くお願いします。

■2004/12/14(火) 忘年会の季節となりました 
結衆寺院の忘年会がありました。何故か六甲アイランドという人工島内にある某ホテルの日本料理店。参加するのは西宮の人ばかりなのだから、西宮市内とか神戸・三宮とか便利な場所でしたらいいのに・・・との声もありましたが、何か隠された幹事さんの計画があるのかな・・・?? との期待をもって六甲アイランドまで行きました。六甲アイランドにも檀家さんが数件あってお参りに行きます。だけど、お参りは100パーセント車を使うので、六甲ライナーというモノレールに乗って島に入るのは生まれて初めてのことでした。モノレールに乗り込むときはワクワクしましたね。
六甲アイランドに到着すると目の前がホテルです。クリスマス前ということで、イルミネーションが綺麗でした。モノレールなどを使って行くのは初めてなので、遅刻しては大変ということで少し早めにお寺出発したら、1時間半前に着いてしまいました。ホテル内を散策することができて、結構楽しい時間を過ごせました。
忘年会は日本料理でした。綺麗なお店だし料理も美味しかったので、皆喜んでおられました。幹事さんお疲れさまでした。
明日・明後日と忘年会が続くので、一次会のみで帰宅しました。忘年会の季節です。どうしても食べる量が多くなります。自粛して健康に留意しなければ・・・

ドンキホーテの火災、大変なことでした。何度か関西にあるドンキホーテに行ったことがありますが、所狭しと商品が並べてあって、もしも火災が起こったら犠牲者が出るな・・・とフッと思ったことがありました。かつて、薬の取り扱いの問題をめぐってトラブルになっていたニュースも記憶に新しいところです。今後色々と問題視されていくのでしょうか・・・謹んで犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

■2004/12/13(月) ちょっとした気持ちで書いたことから・・・
ハワイよりお客さんがありました。ハワイ・ホノルルの弘法寺に勤務するお坊さんとそのお母さん。ハワイに行ったときにいつもお世話になる人たちです。今回の来日は2週間。15日に帰国されるそうですが、有馬温泉にお母さんを連れて行ってあげたいとのことで関西に来られました。
午後3時過ぎに鷲林寺に到着され、一緒に有馬温泉に行きました。私たちも有馬温泉につからせて頂き、お相伴にあずかりました。お風呂に入ったあと一緒に食事をとり、楽しいひと時を過ごしました。

さて、昨日来の日記より、衣のままでうどん屋さんに入れて何故ラーメン屋さんに入れないのか??という質問を多数いただきました。うどん屋さんとラーメン屋さん・・・同じ麺類を扱うお店で同じなのですが、どこが違うかといえば、私的には座席が違うのです。一般的にうどん屋さんはテーブル席のお店が多く、ラーメン屋さんはカウンター席のお店が多いのです。特にこのあたりのラーメン屋さんはおいしいお店が多くて、いつも満席状態です。そのような満席状況の中で、衣を着たお坊さんがラーメンをすすっているのは不似合いかな・・・??なんて思う。その程度の理由です。別にお坊さんが皆さんに混じってカウンター席に座ってラーメンすすったっていいんですが、あまり見かけたこともありませんので私は着替えてお店に入っています。
一方、テーブル席のうどん屋さんでは、ゆっくりと座れるのであまり周囲を気にすることなく食べることがてきる。ただそれだけの理由です。
因みに牛丼屋さんは、お肉そのものなので衣のままでは気がひけるといったところでしょうか・・・

ちょっとした気持ちで書いたことが、大きな話題になってしまってお恥ずかしい限りです。(笑)

本日の日記。ちょっと遅れてのアップとなりました。申し訳ございません・・・

■2004/12/12(日) お恥ずかしい限りです・・・
法事などで多忙でした。その中でも友人のお父さんの法事。いつもながらに大勢の方がお参りされていて、お父さんのお人柄が伺えました。 合 掌

たくさんの方からご心配のメールをいただきました。昨日の日記に書いた財布のことで・・・
まったく無いものと諦めて書いたのですが・・・
お恥ずかしい話ですが、子供が自分のおもちゃ箱に入れてました(赤面・・・)

実際のところ昨日は大変でした。警察に電話をして、カード会社に連絡して・・・
月曜日にお詫びの電話を入れなくては・・・皆様、本当にお騒がせしました。

財布を落としたことよりも、ラーメン屋さんに着替えて入ることに対してのご意見が多かったことにびっくり・・・衣のままでラーメン屋に入ってください!というご意見が多かったので意外でした。だけど、同業者(??)の方からは、うどん屋さんには入れるけど、さすがにラーメン屋はね・・・と同意見のメールをいただきました。やはり今の私も・・・うどん屋さんどまりですかね・・・(苦笑)
だけど、今年のお盆参りの時に牛丼屋さんに衣のままで入っていくお坊さんを見かけましたが・・・(汗)
いずれにしても、大変ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。

夜に結衆寺院のお坊さんが集まられました。12月18日に今年最後の行事である法会があり、その練習に来られました。約2時間、10数名のお坊さんで声明の練習をしました。今年最後の法会です。しっかりと気合を入れて頑張るぞ!

■2004/12/11(土) 大失敗・・・
法事などでバタバタ・・・いつもはお寺に帰って昼食をとるのですが、きょうはお寺に帰っている時間がなかったのでたまに使う技でラーメン屋さんに入りました。技といっても大したことありませんが・・・ただ、車の中にジャージを積んでおいて車中で着替えるだけのことです・・・
もう少し年齢を重ねると衣のままでうどん屋さんにでも入れるのでしょうが、まだちょっと勇気がありません・・・
で、車中で着替えて昼食をとって、また車中で着替えなおすのです。昔は忙しいときは昼食もとらずにぶっ続けでお参りしていました。だけど、40歳を過ぎると健康のことを考えなければならないと思い、朝・昼・晩ときっちり食事をとるように勤めています。因みに、ジャージを忘れたときは、コンビニに衣のままで入れるようになりましたが・・・

ということできょうの昼食はジャージに着替えてラーメン屋に入りました。車はもちろん駐車禁止ではない場所に(苦笑)・・・ラーメンを食べ終えて車に戻り、衣に着替えるときに車中がちょっと狭く、衣の前を合わせるために一端外に出たのです。その時だと思います。財布が下に落ちたらしい・・・
気付かずに次のお参りのお家に走ってしまいました。お寺に帰って財布がないことに気付きましたが後の祭り・・・ああ・・・お小遣いが・・・(涙) そんなにたくさん入ってなかったのですが、給料日までどうして過ごそうか・・・辛いところです。

本日の日記は裏技の暴露話と失敗談となりお恥ずかしい限りですが、明日から気を取り直し気合入れて頑張ります。

■2004/12/10(金) 4日連続の京都です
きょうも京都。それもずっと京都に滞在しているのならばいいのですが、いったり来たりの通いです。京都に通勤されている人は大変だなあと思います。本日は檀務にて行きました。先月、駐車違反で捕まったところです(涙)
ひとり暮らしのおばあさんなんですが、住まいされているところがマンションです。先月お巡りさんが、マンションの近くに有料駐車場があるので探して駐車して下さいと言われていたのでグルグルと探し回りましたが結局見つからず・・・恐らくタイムズか何かだからナビゲーションにものっていません・・・マンションの管理人さんに無理を言ってマンションの敷地内に駐車させていただきました。えっ??最初からそうしろよって??そうなんですよね。面倒臭いからついついその辺に駐車してしまう。ちょっとの時間だからいいか・・・その油断が事を招くのですね(反省・・・)今回は駐車違反を気にせず、心ゆくまで供養させていただきました。
とか何とか言っているうちに、お参りが終わって帰るときの挨拶に
「よいお年をお迎えくださいね」
と言わなければならない季節となってきました。年末年始はどうしても暴飲暴食してしまいます。体調を整えて新年にむかって頑張ろうと思います。

■2004/12/9(木) 必ず生きておられると信じたい 
きょうも京都。本日は高野山真言宗 東京別院主監に就任された服部僧正の祝賀会が京都の某ホテルで開催され出席させていただきました。服部僧正は高野山三宝院のお弟子さんで、いわゆる私のおじさん弟子にあたります。本日は三宝院出身の弟子一門が集まっての祝賀会。主監さまの就任のお祝いに40数名の方が全国より馳せ参じました。

それにしても本日のトップニュースについてですが、やっぱりそうだったか・・・という気持ちと同時に大きな怒りをおぼえました。私だけではなく、日本中が怒っています。
横田めぐみさんの遺骨として北朝鮮が提示したお骨が、DNA鑑定の結果めぐみさんとは別人のものであったと発表されました。さらに複数の骨片から、別人2人のDNAが検出されたということです。この日本の最新技術を使った結果によって科学的に北朝鮮の嘘が証明され、めぐみさんが生きている可能性が高くなったということです。真っ暗闇の洞穴の中で一筋の光明を見つけたときのように
「ああ・・・よかった・・・」
と胸をなで下ろしました。と同時にとてつもない怒りが爆発しました。
遺族の方の
「きょうは本当に怒っていい日だ。めぐみの尊厳をもてあそんだ代償、横田家をなめた代償、日本を軽んじた代償はあまりにも大きい」
との言葉に強い同意をおぼえました。
信者さんから仏さまのおまつりの仕方について質問をされます。どんなおまつりをしたらいいですか??
そんな質問に対して
「自分だったらどのようにしてもらいたいかを考えてみてください。その人の立場にたって考えればわかると思いますよ」
といつも答えます。今回の事件についても、もしも自分の家族がこのような目にあったらどうだろうか・・・と真剣に考えたとき、きょうまで闘ってこられたご家族のお気持ちを考えると・・・
「なめんなよ!」
と叫びたい気持ちで一杯です。お坊さんにあるまじき発言かもしれませんが、本当にそうです。

震災のときもそうでした。大きなことはできなくても、自分たちができる小さなことからコツコツとはじめること。今回の事件に対して私たちひとりひとりが横田家の皆さんをはじめとする拉致被害者ご家族の身になって動き出さなければいけない時がやってきたのかもしれません。

■2004/12/8(水) 理趣経講伝2日目
理趣経講伝2日目。早朝より西宮を出発して京都に午前8時過ぎに到着しました。幸い渋滞もなくスムーズに入ることができました。
さて本日の講伝より、やっと理趣経の内容に入ってきました。今まではアウトラインといいますか概略説明といいますか・・・それはそれで面白い内容だったのですが、本日の講伝内容は大変興味あるものでした。理趣経は、真言宗のお坊さんならば日々お唱えする経典です。しかし、書かれている内容というと、大雑把にできたとしても詳しくは説明できません。先生がお話される内容は学生時代に聞いたことがあるものや本で読んだことのあるものもありますが、ほとんどが初めて聞く内容でした。目からウロコがとれるというのでしょうか、ウトウトするどころか、一言一句聞き逃すまいと必死でした。やはり独学ではダメですね。
本日習ったところは理趣経の序文といわれるところで、行数にすればほんの数行です。ほんの数行ではありますが、この数行に丸一日かかるわけですからいかにすごい内容かということです。夕方までみっちりと受講させていただきました。
本日の講伝で、今年の伝授は終わりました。明日から年末年始にかけての準備に頑張ろうと思います。ありがとうございました。

■2004/12/7(火) 理趣経講伝
京都で「理趣経講伝」の第三会が開かれ受講させていただきました。いつも種智院大学で開講されるのですが、今回は大学の都合で、旧校舎にての講伝となりました。旧校舎は東寺に隣接した場所にあります。少し早く着いたので、東寺に参拝しました。東寺に勤めている弟弟子に連絡したところ、普段参拝できないお堂の清掃をしているとのことで、特別にお参りさせていただきました。合掌

講伝は高野山の松長有慶先生によるもので、いつもながら大変貴重な講義でした。講伝終了後、帰宅しました。明日も引き続き午前9時から開講されます。頑張って受講しようと思います。

■2004/12/6(月) 人生相談
季節はずれの台風は、全国に様々な爪あとを残しました。被害にあわれた皆さまにはお見舞い申し上げます。昼過ぎに檀家さんのおばあさんが来られて、ちょっと話を聞いてほしいとのこと。内容はご自分の一代記でした。人間生きていく上には色々なことがあります。楽しいこともあれば辛いこともあります。中に愚痴になることもあります。あの世に愚痴を持っていかないために、きょうお寺にその愚痴をもってきました。きょうを区切りに、これからの人生を楽しく生きていきたいと言われ笑って帰られました。
お婆さんを見送ったあと、本来のお寺とはこういった姿なんだろうな・・・と思いました。
明日は理趣経の講伝にて京都にいきます。2日間頑張ろうと思います。

■2004/12/5(日) 遂にきました
昨晩は台風の影響でしょうか、ものすごい雨風でした。朝起きてびっくり・・・境内は落ち葉だらけ・・・掃除が大変です。本日は法事が3件。お葬式が重なり、役僧さんに法事を1件していただきました。お寺での法事だったのですが、施主さんに理由をお話しすると
「役僧さんでいいですよ」
と快く承諾していただきました。
「身内だけでお邪魔しますから、そんなに大人数にはならないです」
との言葉に、5人程度のお参りかと予想していました。しかし実際は30名弱の人が来られたとのこと。役僧さんから後ほどそ報告を受けました。役僧さん・・・てんぱってしまったそうです。
私は、残りの法事2件とお葬式・・・94歳のおじいさんでしたが、いくつになられていても知った方が亡くなられるのは辛いです。心を込めて拝ませていただきました。

ところで、テレビなどをにぎわせている例の「最終通告書」遂に私方にも来ました。知り合いの弁護士先生に聞くとほっておいたらよいとのことなのでそうしましたが、この文章の書き方ならば引っ掛かってしまうかもしれません。参考までに紹介しておきます。

最終通告
管理コード ○○○○
貴殿のご利用された「電子消費料金」の未納分について、ご契約会社から回収業務の委託を受けまして、通達させていただきました。法務省認可通達書となっておりますので「民法特例法」に基づき連絡なきお客様につきましては裁判所からの書類通達後、指定の裁判所へ出廷となります。また判決後の措置としまして給与差し押さえ及び、動産物・不動産物の差し押さえを強制執行させていただきます故当局と執行官による「執行書の交付」を承諾していただくようお願いすると同時に、債権譲渡証明書を一通郵送させていただきますのでご承諾の上ご返送ください。尚、書面での通達となりますのでプライバシー保護の為、請求金額・お支払い方法等は当局職員にご確認ください。以上を持ちまして最終通告とさせていただきます。 裁判取り下げ最終期日 平成16年○月○日  電話 代表 ○○-○○○○ 法務省認可法人   ○○○○

裁判などという単語を連発されると、ちょっと不安になりますよね。また、いかにもありそうな単語を連発しているので思わず電話してしまいそうになりますよね。テレビで
「裁判所から見に覚えのない件で通達されたら、すぐに連絡を取ったほうが良い」
と言われていたように記憶しています。今のところはほっていますが、何なんでしょうかね???手を変え品を変え次々と考えますね・・・因みに同じ手のハガキが別人宛に2通来ました。そのうちの一通は存在しない人宛にでした。存在しない人が「電子機器」を使用するのでしょうかね???それもお寺までやってきて・・・

■2004/12/4(土) 辛い法事
鷲林寺村の某家の法事。昨年若くして亡くなられた奥さんの一周忌でした。ご主人が先に亡くなられるよりも奥さんが先に亡くなられるほうが辛いと世間で言われます。このお家もこの一年間は大変でした。ご主人はあまりのショックで辛い毎日を送っておられました。家業は農家で仕事に汗を流すことによって気をまぎらわせておられたようです。しかし、夜になったら仕事をするわけにもいかず、どうしても酒に頼らずにはおられなかったようです。
男のお子さんが三人おられるのですが、次男さんが家業を継ぐ気になられ、お父さんの仕事を手伝っておられる姿をよく見かけました。これが大きな救いになったことと思います。大変な一年であったと思いますが、残されたご家族が一丸となって生きていくんだ。亡くなった奥さんにそう誓われた区切りの法事であったと思います。力強く生きていっていただきたいと願います。

午後7時よりお通夜でした。お昼過ぎから降り始めた雨は激しくなり、お参りの方々の足元を濡らしました。何でも季節はずれの台風が接近しているとか・・・気象情報を見ると、警報が発令されている地域が多いようです。十分に気をつけてください。

■2004/12/3(金) 高野山に行きました
高野山で行われる大日経講伝を受けるために早朝より車を走らせていました。途中、携帯電話が鳴りました。お寺からです。檀家さんが亡くなられたとのこと。あわててUターンして戻りました。大変やさしいおじいさんでした。枕経をお勤めさせていただきました。
枕経をお勤めしたあと、その足で再び高野山を目指しました。実は昨日・本日の二日間の伝授だったのですが、昨日は托鉢があり本日一日のみの受講の予定をしていました。高野山に到着したらお昼。午後からの伝授を受講しました。
この伝授には最近声明を勉強したいということで、私方に来られている北海道のM師も来られていて、こちらに来たついでに声明の勉強もしたいということで、私の車に乗って一緒に西宮まで行きました。お寺で声明の勉強をしました。
そんなことで、本日は一日中バタバタとした日でした。さすがに高野山往復を短時間内でこなすのは辛いものがあります。ご苦労様でした。

■2004/12/2(木) 歳末助け合い托鉢
西宮市仏教会主催により、毎年恒例の年末助け合い托鉢が執り行われました。仏教会とは西宮市の寺院が宗旨宗派を越えて組織する会です。先日の成道会を含めて年間数回集まっています。本日はそのひとつの行事で、30名近いお坊さんが阪神西宮駅近郊を練り歩き托鉢を行いました。ご協力していただいた方々ありがとうございました。托鉢にて集まった浄財はすべて西宮市役所を通して福祉寄金として寄付させていただきました。

本日は檀務も忙しく、夕方までバタバタしておりました。明日は高野山で大日経の講伝があります。高野山は寒いだろうな・・・

■2004/12/1(水) 喪中ハガキに思う
きょうから12月。毎年思うことですが、8月のお盆が終わればお正月まですごく早く感じます。そんな話をしていたら、
「80歳近くなってきたら、もっと早く感じますよ・・・」
とは、檀家の長老方。子供の頃はお正月が待ち遠しく思ったのに、この頃は・・・お歳暮・年賀状・大掃除・・・年中行事とはいうもののまさに「師走」ですね。

この季節になれば、寂しく思うことのひとつに「喪中ハガキ」があります。きょう一通のハガキをいただき大変なショックを受けました。近くにおいしいお寿司屋さんがありました。職人技というのか何というのか、それはそれは見事な腕前でした。接客も上手で、ちょっとエッチなお話をまじえながら笑顔を絶やさず寿司を握っておられました。本当にたまにでしたが、時々行かせて頂いて楽しい時間をすごさせていただいていました。その奥さんから届いた喪中ハガキ・・・
何も知らずに数ヶ月前
「きょう行かせて頂いていいですか??」
と電話をすると
「ごめんなさい・・・ちょっと主人の具合が悪いので、お店休ませてもらってますの。また元気になったらおねがいしま〜す」
いつもと変わらない電話の向こうの明るい声に、そんなに深刻に考えなかった私・・・
まだ50才くらいだと思います。ハガキを握り締めながら
「ごめんなさい・・・」
とつぶやきました。謹んでお悔やみ申し上げます。

檀務の移動中ラジオからながれるニュースを聞いていると、和歌山の潮岬で「椿」が咲いたとか??平年よりもかなり早い開花ということです。そんなニュースを聞きながら
「へ〜〜」
と感心していたら、何と桜が咲いているではありませんか。それも桜並木の中の3本連続して。暖かいのか寒いのかわからない気象に、桜も迷ったのでしょう。

色々なことがありますが、頑張って生きていきましょう。残り少なくなった平成16年です。精一杯頑張りましょう。そしてよいお正月を迎えたいものです。